ゴルフコースのメンテナンスの実際


ゴルフ場のメンテナンスと一口に言いますが、具体的にはどのような作業をしているのでしょうか。

ゴルフコースは人の手により切り拓かれ作られたものですが、地形を盛ったり削ったり、川や池などを配置したりしていても、それは結局自然の一部であることには変わりありません。放置しておけば芝が伸び放題、雑草も入り込み、枯れ葉や枯れ草がたまったりなどで、しばらくすれば廻りの環境と同じ状態になってしまうでしょう。それが自然というものです。

しかし「自然とスポーツの融合」であるゴルフを行ううえでは、ゴルフコースの自然状態を管理し、ある一定の条件下に定常的に収めておく必要があります。その管理こそがゴルフ場のメンテンナンスの実務となります。


ただし、このゴルフ場の面積というのは家の庭などとは比べ物にならないほどに広大で、平均すれば1万平方メートル前後にもなる広さです。この膨大な広さのなかの芝の状態を管理しなくてはならないのですから、それは一筋縄ではいかない仕事と言えます。


 

「グリーンの刈り込み」

グリーンの芝はパッティングに適した状態に保っておくことがゴルフ場の最低条件として必須であります。原則的に毎日刈り込みをします。芝刈り機を走らせる方向や回しかたも毎日変えることで一定の芝目がつかないようにします。丁寧に神経を使って刈り込みが行われます。


 

「グリーンスピードのチェック」

スティンプメーターを使ってボールの走りを距離で測定します。スティンプメーターとはボールを転がすためのレールのような器具で、一定の角度にしたスティンプメーターから滑走したボールがグリーン上に移ってからどれくらい転がったかの距離を測ります。その距離が長ければ長いほど「ボールが良く走るグリーンだ」となります。8 フィート (2.4m) で大体標準的な速さ、10フィート (3 m) 転がるとかなり速いグリーンということになります。


 

「コンパクション(硬さ)のチェック」


コンパクションメーターを使ってグリーン表面の硬さを測定します。グリーンスピード測定とともに、より大きなメンテナンスをいつ行うかという計画のために大切なデータとなります。


 

「ホールカップの変更」

必要によってはホールカップ(ピン位置)を移動することもあります。これは長期間に渡ってピン位置が同じ場所にあることによって常連プレイヤーに飽きが来るのを避けるために行われます。が、おそらく頻繁ではないでしょう。


 

「グリーンの大事な管理エアレーション (Aeration)」

グリーンを歩くと感じられますが、芝が生えている地面とは思えないくらい硬いものです。パッティングでボールがスムースに転がるのためには当然この硬さと平面性が必須です。しかしこの硬い地面の状態というのは芝にとってみると決して快適な生育環境とはいえません。いわば作られた自然というわけです。


ですから、グリーンの芝のストレスをできるだけ取り除いて健全な状態を保つために、固く締まったグリーンに「エアレーション」と呼ばれる処理が行われます。グリーンの芝面にくまなく無数の小さな穴を開けて芝の根に酸素が行き渡りやすくするとともに、開けた穴には肥料をまぜこんだ目土や目砂を入れます。この処理を行うことで芝は新しい根を伸ばすスペースを得て、持続的に生育することができます。


たまにこのエアレーションが済んで間もないグリーンでパットすることになるかもしれませんね。目砂を入れて転圧もかけ直してあるので、プレイは可能ですが、やはり細かな網目状のメッシュがかかったような状態ではありますので、エアレーションの目の筋にボールがひっぱられないように注意する必要があります。



「バンカーのメンテナンス」

バンカーもおざなりには出来ず、砂を当初の設計通りにもり直したり、表面を綺麗にならしたり、雨で固まった表面を崩してサラサラにしたりと、意外に手がかかる作業です。


「フェアウェイの刈り込み」

こちらはラウンドがあまりない午後や夕方に行われることが多いようです。

「その他」

ラフの整備、落ち葉の処理、倒木の処理、切り株除去などがあります。


以上、ゴルフコースメンテナンスについて、ざっくりとまとめてみました。


メンテナンスによって各ゴルフ場の力量といいますか、資力といいますか、端的に言えば繁盛しているかどうかも見えてきます。まさにゴルフ場経営の中核と言っても差し支えないでしょう。ゴルフ場の商品はクラブハウスでもキャディーでもなく、コースのコンディションそのものであるからです。

ラウンド中一息ついた時間にメンテナンスの光景に出会ったら、彼らが何をしているか尋ねてみるのも面白いかもしれません。(了)




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